LINEの躍進は出澤新社長の手に課題は今後の顧客獲得
「今年が勝負」と意気込むのは、4月1日からLINEの慎重に就任した出澤剛新社長です。
国内では不動の地位を築き上げたLINE。「LIFE」をテーマに掲げて、生活に密着したサービスを次々と発表していきます。昨年の売上は前年の約2倍で、863億円にも上るといわれおり、順調に成長の軸を辿っております。
一方で今後の課題を海外展開と掲げました。一体どんな戦略を打ち出すのでしょうか。
海外ライバルの実力差に圧倒されっぱなしの「前LINE」
実は海外展開していたLINEだったのですが、アメリカのWhatsApp、中国のWeChatが行く手を阻んできました。どちらも、LINEの月間アーカイブユーザー数1億8000万人を大きく上回る数です。
WhatAppは7億人、Wechatは5億人の月間アーカイブ数とその差は歴然としているのが現状です。
LINE今後のキーワードは、ローカライズ
今までヨーロッパ全域をターゲットに掲げていた同社は、今までの経験から相性の良し悪しが見えてきたと言います。
既に1800万人以上が登録しているスペイン以外の国に関して、今後は絞っていく方針です。
そのほかにフォーカスする地域はアジア全域と北米、そして南米市場としています。
日本人には評判のスタンプのデザインではなく、丁寧に現地のテイストに仕上げていそうです。
いずれにしての、どのキャンペーンから生まれたスタンプがヒットしたかを、ユーザーの反応をかけ合わせながら検討していくそうですね。
逆転の発想をポジティブに受け止める新戦略
すでにアメリカでは固定化された市場となりつつあります。
そこにLINEが入って勝負するのは得策ではないとする説もありますが、出澤社長は、あえてそこの可能性も見ているそうです。
固定化するとひっくり返せないかというとわかりませんが、逆に日本でも確立された地位がひっくり返ることもあるといえます。
日本では、今後はユーザーに使われるシーンを増やすことで更に強固な地位を目指していくそうです。
どの時代も地位を確立するのは難しいことですが、一度確立された地位をキープし、更なる躍進へとつなげることも、大変な労力を強いられると思います。
今後のLINEの動きに注目していきたいものです。